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メタファイズ構築編「純メタファイズ~抹殺の指名者フル活用~」の巻

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このイメージイラストはそごうさん(https://skeb.jp/@Coltwing)に描いて頂きました、ありがとうございます

 

「抹殺の指名者」というカードが発売されました。

 

抹殺の指名者

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):カード名を1つ宣言して発動できる。
宣言したカード1枚をデッキから除外する。
ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。

 

手札誘発やら羽根帚への対策となるだけでも十分に強力な汎用カードですが、【メタファイズ】ではより重要な役目を果たすカードとなります。

皆様もご存知の通り除外されたメタファイズが効果を発動するのは次のターンなので、このカードで除外してしまっても効果を使えるわけですね。(メタファイズアセンションは除く)

前述した汎用カードとしての側面を持つ分、【サンダー・ドラゴン】に巻き込まれる形で制限になってしまった「封印の黄金櫃」よりも遥かに強力な新規カードといえます。

抹殺の指名者が速攻魔法であることも大きく、このカードの登場でようやく採用ラインに届きそうなカード「メタファイズ・ディメンション」を活用してみようと思い、今回は純構築にしてみました。

 

 

デッキレシピ

 

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メインデッキ40

モンスターカード14

メタファイズタイラント・ドラゴン2

メタファイズ・ネフティス2

メタファイズダイダロス3

メタファイズラグナロク2

ジュラゲド2

イピリア1

灰流うらら2

 

魔法カード11

アシンメタファイズ3

ハーピィの羽根帚1

封印の黄金櫃1

強欲で謙虚な壺3

抹殺の指名者3

 

罠カード15

メタファイズアセンション3

メタファイズ・ディメンション2

神風のバリア -エア・フォース-1

無限泡影3

迷い風2

トラップトリック2

神の宣告2

 

EXデッキ15

メタファイズ・ホルス・ドラゴン1

閃珖竜スターダスト1

 レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト1

ブラック・ローズ・ドラゴン1

No.39 希望皇ホープ1

SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング1

CNo.39 希望皇ホープレイ1

No.41 泥睡魔獣バグースカ1

励輝士 ヴェルズビュート1

トロイメア・ユニコーン1

トロイメア・ケルベロス1

トロイメア・フェニクス2

ハイパースター2

 

デッキコンセプト

いわゆる罠ビで、「アシンメタファイズ」の置きドローでゆっくり攻めていく明治時代くらいに一部の貴族の中で流行ったとされる戦法を軸にしています。

また、速攻魔法の除外カード「抹殺の指名者」の追加により、これまではフリーチェーンでメタファイズを除外できるカードが少なく極めて微妙なカードだった「メタファイズ・ディメンション」を採用し、相手の盤面を荒らすことも試しています。

動かし方は

なんでもいいからダイダロスを除外(相手ターン中はネフティス)→ダイダロス効果でネフティス除外→自分ターンにネフティス効果で必要に応じたメタファイズをサーチ

で、見ての通り特筆すべき展開ルートみたいなものはないです。

EXデッキは……まあ使わないのでこのレシピのようにワンチャン出せるカードで固めるか好きなカードを入れるかしてください。そんなデッキなのに「強欲で金満な壺」が不採用であることに関しては後述しています。

 

採用カード解説

メタファイズの仲間たち

ダイダロス

必須。常時1枚は手札にいてほしいので3投。

ネフティス

必須。今回は2枚ですが、主軸なので3枚入れても問題ないです。お好みで。

ラグナロク

必須。だけど必要な時にあればいいカードなので2枚。

今回は純構築なのでデッキ内のメタファイズの比率がそれなりに高いため、召喚時効果を使うと1枚くらいは混ざるでしょう。

タイラント・ドラゴン

ネフティスからサーチしたダイダロスとかラグナロクをお出しするカード。

除外して意味ある組の中では最も無になる*1可能性が高く、1枚だと無になってしまったら必要な時使えなくなるので2枚。

アシンメタファイズ

今回のコンセプト。 ダイダロス効果ネフティス除外→ネフティス効果ダイダロスサーチ→アシンメタファイズダイダロス除外 を繰り返すことで実質的に毎ターン追加で1枚ドローすることが出来ます。

メタファイズを除外された時発動する効果の癖が強いのでメタファイズ以外との噛み合わせが悪いですが、今回は純なのでそこらへんは気にせず採用。

アセンション

自身がフリーチェーンでメタファイズを除外可能なカードであり、「トラップトリック」で除外することも可能、更にその除外でサーチ効果が使える優秀なカード。

唯一の難点は、この構築ではコストとして手札から捨てたメタファイズは無になる*2こと。手札コストにメタファイズ指定するなら除外でもよかったと思うんだけどなあ。

 ディメンション

現時点ではメタファイズ唯一の妨害札。登場当時メタファイズはまともに除外されるタイミングがスタンバイしかなく開発者の正気を疑うカードでしたが、コンセプトにも書いたように「メタファイズアセンション」「抹殺の指名者」「トラップトリック」 といったフリーチェーンでメタファイズを除外できるカードの増加で相対的に使いやすくなり、場に残って盤面を荒らし続ける運用が現実味を帯びてきた気がするので採用しています。

それでも同名ターン1なので複数貼ることに意味がなく単体では機能しない、つまり複数来てほしくはないので2枚採用に留まっています。メタファイズ特殊召喚する効果はまあオマケですね。無になったタイラントでも出せばいいんじゃないかな。

メタファイズ以外の仲間たち

灰流うらら

単純に手札誘発としての性能が高いのは勿論ですが、どちらかというと抹殺の指名者でぶっ飛ばすために入っているカード。ネフティスに貰うとサイクルが途切れてしまうので割と大事。

 他の手札誘発も全然入りますが、筆頭の増殖するGなんかは元々そんなに辛くないし、いっぱい引いた所で1枚で機能する返し札なんかも入れてないので不採用としています。

ジュラゲド

ライフを削る能力とライフを守る能力を併せ持つカード。ラグナロクの打点を上げて殴れるのも偉い。同名ターン1なので2枚ですが、相手ターン中に出したり通常召喚する運用が出来るので3枚でも腐りにくいと思います。

イピリア

比較的通常召喚が余りやすいのでデッキを掘るカードとして採用。一応アセンションで飛ばしたダイダロスの効果が発動すると勝手に守備になってくれる所はこのデッキと高相性といえますが、ぶっちゃけこういうカード好きだから使いたい気持ちが強いです。

余りやすいとはいえ召喚権を食うのと、イピリアでイピリア引いた時の虚無感がやばすぎるので1枚に留めました。

抹殺の指名者

期待の新人にして、メタファイズサポート最強のカード。 

単純に2枚目以降の櫃として使ってもいいですが即時サーチのアセンションには使えないし、とりあえず伏せておけばディメンションでアドの取れる除去札になる他、罠ビの苦手な羽根帚ケアも狙え、出番がなくてもエンドにネフティスでも飛ばせばいいので伏せ得です。

封印の黄金櫃

このデッキではアセンションを飛ばせること以外は抹殺の指名者の劣化に成り下がったカード。それでもやっぱり必要な人材。

強欲で謙虚な壺

メタファイズは1枚初動がないので、引き入れる確率を高めるために採用。

発動ターンはタイラントのSS効果とラグナロクのリクル効果が無になり*3、ジュラゲドが大幅に弱体化しますがそこは必要経費と割り切っています。

ハーピィの羽根帚

「抹殺の指名者」の登場により、先攻1ターン目に手札にあると嬉しくないカード選手権で優勝してしまったカード。

トラップトリック

各種罠を引っ張ってきたりアセンションを除外したりと大活躍するカード。このカードのために採用罠は通常罠に寄せています。しかし同名ターン1でダブるとマジでクソ弱いので2枚。

発動するとそのターン中はあと1枚しか罠が発動できなくなる制約と、このカードでセットしたアセンションは除外されたほうの効果を使うとそのターン発動できないことには注意が必要です。伏せたほうは自分ターンに使いましょう。

無限泡影

後攻の手札誘発として撃つもよし、「トラップトリック」でセットしてもよし、「抹殺の指名者」で除外してもよしの万能罠。採用率が高い分相手の「抹殺の指名者」で無効にされる可能性も高いですが、誘発としても使えるのはやはり貴重なので。

迷い風

「無限泡影」と役割が被り気味ですが、こちらは1度だけ再利用できるのと、打点半減がラグナロクの補助として使える点を評価しています。

神風のバリア -エア・フォース-

趣味枠。罠多めのデッキを組む時必ず1枚採用しています。決まった時のリターンは非常に大きく、メチャクチャ楽しい。

「トラップトリック」で出せるように2枚採用もありですが、見えてるバリアほど弱いものはないというのが持論なのでこれで出す気はなし。ピン挿しして奇襲するのが正義。

神の宣告

優秀なカウンターであり、伏せ除去の対策にもなりうるので罠ビにおいて積まない理由がないと思います。カウンターは「抹殺の指名者」を絶対に踏まない分相対的に強化されてるので「神の通告」とかあってもいいですね。

 

エクストラ

コンセプトの所で書いた通り使用することはあまり想定しておらず、ワンチャン出て来れたら強そうなカードで固めています。

 

採用を検討したけどしなかったカード

強欲で金満な壺

EXデッキを使わないので入れない理由ないなと思ったんですが、なんか発動したターン他のカードの効果でドロー出来ないって書いてあったので見送りました。

それを差し引いても採用の価値があると思いますが、毎ターン発動する可能性のあるアセンションと喧嘩するのを嫌った格好です。

ライトレイ グレファー

櫃の代用となり、アタッカーにもなりえますがやっぱり全体的に地味なのと、この構築では墓地に送ったメタファイズを除外する手段が特にないので不採用。これを入れるならやっぱりイゾルデとかを使いたいですね。

メタファイズデコイドラゴン

効果が受け身すぎる。自身をSSするほうの効果は強力ですが、現時点のメタファイズでは場に1体こいつが増えた所で飛躍的に強力な展開が出来るわけでもないし、無暗にGの打ちどころを増やしたくなかったので不採用。

可能性は感じるので、今後の新規や調整次第では採用するかも。

メタファイズ・ファクター

効果自体はありがたいんですが、「ライトレイ グレファー」同様1枚使ってやることにしては地味すぎるので。「魔鍾洞」みたいなのを採用するならサーチの出来る上書き用フィールドとして1枚くらい挿しておくのはありだと思います。

メタファイズ・アームド・ドラゴン

「召喚師のスキル」の存在によってコイツが最も簡単かつ手早くサーチできるメタファイズですが、除外しても墓地に送っても場に出しても当然ながら特に効果はないので、使うならもう1種類くらい「召喚師のスキル」でサーチしがいのあるカードが欲しいです。

メタファイズ・エグゼキューター

こんなん入るわけないだろ。一応この枠にいますが採用を検討してすらいません。

利点を言えば出ればそこそこ強いこととアセンションで切った墓地のメタファイズを活用できることなんですけど、気軽に使えないクソ重召喚条件のせいで何もかも台無し!以上!終わり!考えた奴のバーカ!カードゲームに関わるのやめろ!

未来へ

既に書いていますが、現状最大の有望株はやはりデコイドラゴンでしょう。単体では非力の極みながらメタファイズでは貴重な展開効果を持つこのカードは、今後強力な幻竜族リンクやメタファイズ指定リンクが登場すれば必ずお呼びがかかるカードです。

あとは「抹殺の指名者」とどれくらい遭遇するかですね。デッキ内で採用率が高いのが「灰流うらら」「無限泡影」「ハーピィの羽根帚」くらいなのでそこまで怖くないですが、「無限泡影」はあまりにも潰されるようなら枚数を減らして神シリーズとかに置き換えたほうがいいかもしれません。

*1:効果を発動できず除外されたままになること

*2:効果を発動できず墓地に置かれたままになること

*3:効果を発動できず意味不明のカードになること